実は日本人がおかしい?外国人が空気を読めない理由まとめ

アメリカ生活

どうも みのこです。

なぜこの人は、毎回毎回ありがとうって言うのかな。

どうして言わないと伝わらないのかな。

これは私が日々、アメリカ人旦那との生活で思っていることです。

(今日は愚痴ではありません)

日本人同士でもありますよね、こういう事。人間ですもの。

(相田みつをか?) 

ということで

今回は、人間がお互いの情報のギャップを埋めるために使用するツールである『言葉』についてお話ししたいと思います。

普段は気にしない言葉の仕組みや、感覚・思考の違いを、英語と日本語を比較して考えてみます。

ちょっぴり難しく聞こえるかもしれませんが、みのこ自身が難しい説明はできませんので、安心して読んでみてください。

日本語以外の言葉を学んでいる方や海外の人たちと関わりがある方以外にも、コミュニケーション力を磨きたい方や、子育て真っ只中の方、日本人としてご自身を知るためにもぜひおススメです。

それでは早速いってみましょう。

思考の違いは言葉から

最近はあまり聞かなくなった『KY』『空気を読む』という意味として一時期とても流行りましたね。皆さんは日常的に空気を読んでいますか?

そもそも 『空気を読む』とは?

その場の雰囲気から状況を推察する。特に、その場で自分が何をすべきか、すべきでないかや、相手のして欲しいこと、して欲しくないことを憶測して判断する。

 コトバンク [ 時事問題、ニュースもわかるネット百科事典 ] より

周囲の人の気持ちを、言葉なくとも感じとること。

考えてみればこれってとても高度なコミュニケーション能力の一つですよね。

日本人よりも外国人の方がフレンドリーで話しやすい印象がある反面、「外国人は空気が読めない」ということを聞いたことがあると思います。それが良い事か悪い事かは別として、なぜこのように日本人と外国人には感覚の違いがあるのでしょうか。

その理由は、もともと日本語自体に気持ちが含まれているからです。そのため日本語を話す人は、空気という言葉を読む癖がついているのです。

ん?どういうこと?

わかりやすく説明します。

(最初からそうすればいいのにねぇ)

では、想像してみてください。

皆さんが細道を歩いている時、奥から人が来たので道を譲ろうとしたところ、逆にその人が道を譲ってくれました。その瞬間、何と言いますか?

「すみません。」もしくは

「ありがとう。」だと思います。

日本人の多くは「すみません。」と言いますが、これは外国の人にとっては「悪いことしてないのになぜ謝るの?」という理解しにくいもの一つ。

日本人の感覚では、「あなたに道を譲らせてごめんなさいね。でもありがとう。」という気持ちですよね。「すみません。」の一言にそこまで含まれていることは、日本語を話す人以外にはわかりにくいのです。しかし分かる人にはその一言でも伝わるので、余計な説明をせずに済み、周囲もそれを理解します

これが、日本人の持つ、空気を読む癖です。

実はここまでの話の中で、意識して含みを持たせた言い方をしています。 

お気づきかしら?

ジャパニースが珍しい

ではそのように含みのある日本語は、他の国の言葉とどのように違うのでしょうか。

言語学や異文化研究で広く浸透している、ハイコンテクスト・ローコンテクストという考え方があります。

コンテクストとは簡単に言うと【文脈】という意味で、文章の筋道、文どうしの繋がりのことを指します。

要は、気持ちや情報を表現する時に、どれだけ言葉に頼っているかということです。

主要な国の言葉への依存度を表わす下の図をご覧ください。

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日本の典型的なハイコンテクスト言語・文化は世界で有名

とてもザックリですが図からわかるように、日本や東南アジアの言語はハイコンテクストなため、言葉以外の表現方法があると考えられます。 

逆に、アメリカやドイツはローコンテクストであるため、言葉の使用に重点が置かれています。

ちなみにGoogleで【high context】と検索してみるとよく検索されている中に Japan というワードが出てきます。それだけ、日本のハイコンテクスト言語・文化は独特であるということですね。

英語と日本語の具体的な違い

それでは実際に日本語と英語の違いをいくつか挙げてみます。

英語は結果が先に来る

日本語と英語では、基本的な言葉の仕組みや語順が違います。

【日本語】私は頭が痛かったので、昨日病院へ行きました。
【英語】  I went to see a doctor because I had a headache yesterday.

訳:私は行きました、医者に会いに、なぜならば私は頭が痛かったからです、昨日。

英語が母国語の人は、結果までが遠い日本語の説明を回りくどいと感じます。
しかし日本語が母国語の人も、結果が先に来る英語の説明を長くてくどいと感じます。英語は最初に結果を言うけれど、その過程や情報を後付けしていく言葉なので結局長くなるということです。

また、日本語は主語が省略されることが多いですが、英語では主語を省略すると意味がわからなることが多いです。

日本語が母国語である息子は、この違いを乗り物に例えました。

【日本語】荷物をたくさん積んだジェット機。

あらゆる意味を含んだ言葉なので、たくさん並べずに済み、理解できれば速い。

【英語】長く連なった貨物列車。

一つ一つ繋げればたくさん情報を付けられて永遠と話せるので、後になると混乱する。

「どっちも荷下ろしは大変だけれども、大きな荷物を一度に下ろせるジェット機の方が速い、すなわち日本語の方がわかりやすい。」

という子供ならではの説明でしたが、分かっていただけたら幸いです!

 言語教育の違い

言葉の仕組みが違うので、試験などの出題にも違いがあります。

例えば、こんな問題。

次の物語を読んで答えなさい。

下線ア の文から主人公の気持ちに近いものを次の四つから選びなさい。

下線ア『鉛色の空が僕に話しかけてきたようだった。』

このように、ある言葉や比喩表現から深く状況や気持ちを読み取ったり、『30文字以内でまとめなさい』など、前後の文章から全体の理解度をはかる問題は、日本の国語のテストにはよくありますよね。

一方、リーディング(読解)と算数・数学が重視のアメリカでは、深く読みとることよりもまず、どれだけ速く文章を流暢に読むことができるかが優先される傾向があります。理解していれば速く読める、ということなのでしょう。

しかし私はこれに関して疑問が残ります。なぜならば、英語の文意を完全に理解してなくてもスラスラネイティブのように読める日本人を、これまで多く見てきたからです。私もその一人。英語で書かれている大学の教科書を音読でスラスラ読めていましたが、理解できているわけではありませんでした。私だけじゃないですよね?

話を元に戻します。

もう一つ出題の違いとして、アメリカでは文字数に制限がないことが多いです。日本では、500字以上1500字以内のように上限がありますが、アメリカでは500ワード以上のように下限のみがほとんど。これは前にお話ししたコンテクストの違いがあるからなのですが、まとめることをしません。

このように、教育としての『言葉の理解』の解釈の違いが、人々の思考の違いを生んでいきます。

考えや行動は母国語や日常的に使う言葉の作りから身についているもの。そのため、人の考えは言葉に表れるということになります。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。  

ー マザー・テレサ

過程よりも結果、実力重視のアメリカを見ると、言葉からできた思考、そしてそこからの行動が作り上げた社会だということが理解できますね。

 まとめ

  • 英語は浅く広く言葉の裏を読まずにそのまま受け止められる言葉。
  • 日本語は他意を含み、深く読める繊細さがある言葉。

そのため、日本人は言葉や環境に敏感な傾向があるのだということが理解できます。その繊細さが日本の美しい建造物や芸術、映画またはモノづくりの丁寧さなどにも表れているのですね。

素晴らしきニッポン!

(これで〆ていいの?)

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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